GIMPで入稿データを作成する

GIMP(ギンプ)はオープンソースのソフトウェアです。 Windows・Mac・Linuxで動作し無料で使用できます。 ペイントやレタッチの機能は一通り押さえてあり、気軽に利用できるソフトウェアです。

Adobe Photoshopと同種のソフトウェアです

当ページでは特に断りがない場合、Windows10 64bit上のGIMP 2.10.24を対象としています。

公式サイト

GIMPは、GNU/Linux・OS X・WindowsなどのOSで利用できるクロスプラットフォームの画像エディタです。 ソースコードや配布方法を変更することができる、自由なソフトウェアです。

バージョン

GIMP の最新バージョンは、2021年09月14日にリリースされた 2.10.28 です。 現時点で目立った不具合は確認していません。 2.10より、フォントの読み込みが調整され起動が高速化しています。 当店は2.10.28を導入しています。

開発版の 2.99 では、裁ち落としなど、印刷向けの機能の実装が予定されています。

不具合

当店では以下の不具合を確認しています。

  • テキストを使用しPDF形式で保存するとフォントが化ける→PDF形式入稿不可
  • メニュー「レイヤー>テキストをパスに」機能しない→テキストはラスタ化(画像化)しなければ抜け落ちる恐れあり

基本画面

GIMPの基本画面は、以下の画像のようになります。 環境や設定により、配置や配色などは異なる可能性があります。

GIMP 2.10.24のスクリーンショット

テンプレートファイル

GIMPの標準保存形式であるXCFのテンプレートファイルを用意いたしました。 専用ページより、サイズを選択してご確認ください。

新規作成

メニューの「ファイル>新しい画像」から画像の新規作成ができます。 テンプレートは仕上がりサイズとなります。 裁ち落としデザインの場合は、塗り足しの追加が必要となりますのでご注意ください。

「解像度」は初期値の300ppi(ピクセル/in)のままで問題ありません。 国内の設定で一般的な350に変更することもできます。

「キャンバスサイズ」は初期値のmmのまま変更しないでください。 環境によってはこれ以外の場合があるようですので、その場合はmmに設定します。 幅と高さはサイズによっては切りの良い数値になりません。 指定通りに入力した数値からゼロコンマ数ミリずれることがありますが、特に問題はありません。

設定が不安な場合は、当店のテンプレートファイルをご利用ください。 GIMP用に、XCF形式のファイルをご用意しております。

保存形式について

GIMPで入稿するのに推奨しているファイル形式はPNGです。

対応可能なファイル形式は以下のとおりです。 一覧にないファイル形式では入稿できません。 GIMP独自のXCF形式も入稿できません。

ファイル形式 説明
PNG
(推奨)

画像ファイルとして汎用性が高い形式です。 不具合は確認されていません。 特に理由がない限り、この形式で入稿してください。

PSD

GIMPで保存したPSDファイルはRGBカラーです。 推奨しているものではありませんが、特に不具合があるわけでもありません。 入稿時は、レイヤを画像に統合してください。

EPS

印刷向けに設計された形式です。 RGBカラーをCMYKカラーに変換し、EPS形式のファイルを保存するプラグインが有るようですが未検証です。

JPEG

写真をそのまま入稿したい場合などに利用できます。 手を加えて保存すると画像が劣化しますので、別の形式で保存してください。

入稿時の保存設定

GIMPの標準保存形式はXCFですが、環境に依存するため入稿できません。 エクスポート機能を利用し、入稿できるファイル形式で保存してください。 推奨しているファイル形式はPNGです。

エクスポート

GIMP 2.10.24のエクスポート

ファイル形式を指定して保存するには、メニューで「ファイル>エクスポート」を選択します。 環境によっては「Export」または「Export As」と表示されているかもしれません。

PNG形式(推奨)

GIMP 2.10.24のPNGエクスポート

「画像をエクスポート」ダイアログが表示されます。 「ファイル形式の選択」が「現在の設定:拡張子で判断」となっているのを確認し、任意の「名前」を入力し、拡張子をpngとします。

GIMP 2.10.24のPNGエクスポート設定

「画像をPNGでエクスポート」ダイアログが表示されます。 基本的に変更は必要ありませんが、環境によっては初期状態が違う可能性がありますのでご確認ください。

インターレース(Adam7)
チェックを外します。 印刷に影響はありません。
背景色を保持
チェックは不要です。 背景は白で塗りつぶし、画像として統合してください。 この状態であればアルファチャンネルを含まないため影響はありません。
ガンマ値を保存
チェックを外します。 ガンマ値が有効の場合は、表示と印刷で色味が化けることがあります。
レイヤーオフセットを保存
チェックを外します。 画像として統合してあれば、この設定は無効です。
解像度を保存
チェックを入れます。 解像度が保存されていないと、表示する側で自動的に解像度が割り当てられます。 出力サイズを判定できなり、仕上げサイズ不備となります。
作成日時を保存
任意です。 印刷に影響はありません。
コメントを保存
チェックを外します。 印刷に影響はありません。
透明ピクセルの色の値を保存
設定は不要です。 画像に統合されていれば設定は変更できません。 レイヤ情報は残さず、1枚の画像に統合してください。 透明ピクセルは白として扱いますが、値が保存されてないと想定しない色に化ける恐れがあります。 この色化けは不備とはなりません。 背景は白で塗りつぶしてください。
圧縮レベル
「9」を設定します。 圧縮レベル(圧縮率)を上げても、JPEGのように画像の劣化はありません。 保存に時間がかかったり処理中に固まってしまう場合は値を順番に下げてみてください。

フォントのアウトライン化について

GIMPはテキストを扱うことができます。 XCF形式で保存している限り、テキストは再編集が可能です。

印刷では、入稿時にテキストのフォントはパス化(アウトライン化)することで、高品質な出力が期待できます。 しかし、GIMPではメニュー「レイヤ>テキストをパスに」の機能が用意されているものの、実のところは動作しません。 このため、GIMPではテキストをラスタ化(画像化)することになります。

推奨しているPNG形式やラスタデータの形式でエクスポートシた場合は、テキストは自動的にラスタ化されます。 ただし、PDF・EPS・PSなどのPostScript形式では、フォント情報が正常に格納されないか、テキストが抜け落ちる不具合を確認していますので、利用しないでください。

カラーモード

GIMPはRGBカラーとグレースケールに対応しています。 CMYKカラーは対応していません。

「描画色の変更」ダイアログではCMYKカラーの値を設定できますが、実際にはRGBカラーまたはグレースケールとして扱われます。

プラグインを使用することでCMYKカラーで保存できるようになるものがあります。 当店では未検証のため、使用された事で不具合が発生しても一切の責任を負いません。

当店はRGBカラーでも入稿できます。 エクスポートしたファイルそのままで入稿してください。

ニュース

  • 2021-10-09 最新バージョンを反映
  • 2021-08-09 現バージョン用に再構築(GIMP 2.8まで
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