オンデマンド印刷

ApeosPro C650」(以下、APC650)は、富士ゼロックスが富士フィルムBIに社名を変更して最初にリリースされたカラーLEDプロダクションプリンタです。 2021年12月より稼働しました。

前機「DocuColor 1450 GA」(以下、DC1450GA)は老朽化により廃棄となりました。 旧コンテンツはオンデマンド印刷(2021年11月まで)に移動しました。

機種入れ替えに伴う差異は不良となりません。 予めご了承ください。

画質について

規則的な網点は、オフセット印刷に似た描画となります。 版ズレも起こりにくい設計で、小さい白抜き文字も判読しやすくなりました。 高濃度の潰れも起こりにくいため、濃い色のグラデーションでも再現度が高くなりました。 画質の補正機能が強化され、面内ムラを抑えられるようになりました。

適時補正は行っておりますが、版ズレや色ムラが全く発生しないという事ではありません。 予めご了承ください。

<比較> APC650はLEDヘッドによる2400dpiの書き込みが可能です。 DC1450GAのレーザによる走査式とは異なり、LEDヘッドは固定されているため、常に安定した描画が可能です。

色について

オフセット印刷ほどではありませんが、紙が持つ質感を残した印刷が可能になります。 言い換えれば、同じ印刷データでも用紙によって仕上がりが変わって見えるようになります。 用紙を変更することで、印刷後の色合いが変わりやすい傾向があります。 キャリブレーションは規定紙のみ、用紙別では行っておりません。 CMYKカラーは「JapanColor 2001 Coated」プロファイルを基準に、低濃度のK被りを抑えた独自の色補正を行っています。 RGBカラーは「sRGB」プロファイルを基準に、濃い色の潰れを抑えた独自の色補正を行っております。

<比較> APC650はトナーがマットになりました。 DC1450GAの微コートトナーと比べ、紙の色味や表面の質感を残せるようになりました。

RGB対応

RGBソースのカラー値を生かして印刷が可能です。 明るい色は薄く、暗い色は濃くなります。

2021年12月15日より、新しい出力設定を採用しています。 暗い色の潰れ気味や明るい色の白飛びが軽減され、全体的に彩度が向上しました。

<比較> APC650は彩度と濃度のバランスが良くなりました。 DC1450GAと比べ、ビビッド感は若干おとなしくなりました。

用紙対応について

一般的な用紙は薄いものから厚いものまで対応できます。 封筒やファイルなど貼り合わせがあるもの、和紙などの手漉きなど表面がざらついているものにも対応できます。

<比較> APC650の対応用紙に大きな変更はありません。 DC1450GAと比べ、グロス(光沢)感が抑えられているため、キャストコートは在庫限りで提供を終了します。

波打ちやカールが強めに残りますが仕様です。 不良としての対応は行いません。

封筒印刷について

封筒に最適化された用紙設定で、定形や定形外の寸法と用紙厚に対応できます。

<比較> APC650は封筒専用の設定が追加され、個別に圧力を変更できるようになりました。 DC1450GAと比べ、貼り合わせの跡がつきにくくなりました。

納期について

高速機のため数量が多くても短時間で出力が可能です。 しかし、裁断や加工においては時間がかかるものもあり、一概に納期を短縮できるものではありません。

新旧スペック比較

プリントライのオンデマンド印刷は、1台のカラーLEDプリンタで対応しています。

AP C650 DC 1450GA DP C5000 d DC-V C2275
タイプ DTP向けハイクラス
フルカラー複合機
DTP向けハイクラス
フルカラー複合機
一般向けミドルクラス
カラープリンター
事業所向けミドルクラス
用途 全印刷物 旧メイン 旧サブ 旧封筒
解像度 2400dpi 2400dpi 1200dpi 1200dpi
トナー マットトナー
Super EA Ecoトナー
微コートトナー
EA-Ecoトナー
コートトナー
画質 最高 最高
出力速度
印刷コスト
納期
大きさ
価格帯 650万程度 450万程度 100万程度 200万程度
状況 2021年12月1日より 2021年11月30日まで
備考 LEDプリンタ
バランス重視
レーザープリンタ
画質重視
LEDプリンタ
コスト重視
PostScript3追加
サイドトレイ追加
LEDプリンタ
機能重視
PostScript3追加
サイドトレイ追加