オンデマンド印刷(2021年11月まで)

当ページのコンテンツは、当機使用時のものです。 現在は無効となりますのでご注意ください。 最新の情報はオンデマンド印刷をご確認ください。

「DocuColor 1450 GA」は老朽化による保守終了のため廃棄となりました。 以降は、富士フルムBIの「ApeosPro C650」を使用します。 これに伴い、印刷品質には差異が発生します。

すごい画質:メイン機

当店のオンデマンド印刷は、富士ゼロックス社製のDC1450GAをメインに使用しています。 GAとはグラフィックアーツの略、速度を犠牲にしてまで獲得した高画質は、他社の追随を許しません。 グロス調整を加えることで、オフセット印刷コート紙と同様の仕上がりも可能です。

様々な用紙に対応していますが、後加工の都合で用紙に制限を設けております。 お客様側で作業される場合には、裁断なしにて承ることも可能です。

高画質を得るために速度を犠牲にしています。 印刷枚数が多い場合は納期が延びる場合がございますので、ご了承ください。 名刺1,000枚程度であれば影響はありません。

対応用紙について

オンデマンド印刷でご指定いただける用紙は、印刷しても問題がないと確認できたものみをご用意しております。 他店では取り扱っていないのに当店でご指定いただけるのは「印刷機の性能の差」です。

ただし後加工によっては多少なりとも問題が発生するものがあり、この場合には可能なかぎり説明に記載しております。

ケント・コート・マット紙では、裁ち落とし箇所の色が濃い場合には、裁断した付近でトナーが剥離することがあります。 紙の厚さがあるほど顕著になります。 特にRGBカラーでは、黒などの濃い色はご注意ください。

フライヤー・チラシなどで薄めの用紙を使用される場合、ベタの面積が大きいほどカールが残ります。 これは、トナーを焼き固める際にトナー同士が結合し引き合うことでカールが発生するものです。 片面印刷で全面ベタの場合は大きくカールが残ります。

グロスコントロール

トナー定着を制御して印刷面の凹凸を抑制することで、通常のレーザープリントよりも高品質な印刷が可能です。

  • 通常プリント
  • グロス調整設定時

コート紙・マット紙では、グロス設定を有効にします。 ミラーコート(キャストコート)ではグロス設定を最大にすることで、用紙が持つ鏡面のような光沢を最大限に生かした仕上がりを期待できます。

項目「写真風プリント」もご覧下さい。

写真風プリント

1450GAでは光沢を活かした設定を行うことで、まるで写真のようなプリントができます。 カラーレーザープリンタでも、「写真“風”」な仕上りを期待できます。

対応商品はカテゴリ「写真」をご覧下さい。

サブ機(予備機)

DC-c5000d
※写真では上部にローラーカッターを設置しています。

サブ機(予備機)として富士ゼロックス社A3カラープリンター「DC C5000d」を用意しています。 メイン機の故障などで納期に間に合わない場合、お客様の希望があればサブ機を使用して納品いたします。

コピー商品(5円コピー・10円コピー)の場合は、モノクロ/カラー設定以外は全項目自動で、通常のプリンタドライバ(PostScriptではない)より出力します。 両面の場合では、表裏の位置合わせは行いません。

薄い用紙ではカールが強めに残ることがあります。 仕上サイズが大きいほど、カールはより目立ちます。 構造の都合上、ガイドローラーの跡が用紙に微かに残ることがあります。

封筒印刷について

封筒印刷は上記のサブ機を使用しての刷り込みに変更となっております。 これまでと比べて高速・高画質で封筒の刷り込みが可能になりました。

通常は、封筒をレーザー・LEDプリンタで印刷するとシワが入ります。 これは、トナーを熱で焼き付ける際に圧力を加えるので、封筒の折り目に余計や力が加わることで歪が発生することでシワが残るのです。

DC-V C2275

しかし、当店のカラーLEDプリンタ「DC-V C2275」は、封筒印刷に対応しており、専用の設定を行うことでシワが入らない印刷が可能です。 さらにPostScript3搭載なので、高品質な印刷も可能です。

既成封筒に刷り込むので、貼り合わせの段差が表面に表れることがあります。 この位置に印刷内容があると、色がずれたりスジが入るなどが発生します。 サイド貼りでは左辺から10~20mm、センター貼りでは中央には印刷内容を配置しないようお勧めいたします。 また、下辺10~20mmの位置も共通して同様です。

新旧プリンタスペック比較

プリントライのオンデマンド印刷は、1台のカラーレーザープリンタと2台のカラーLEDプリンタで対応しています。

DC 1450GA DP C5000 d DC-V C2275 DC 5151P
タイプ DTP向けハイクラス
フルカラー複合機
一般向けミドルクラス
カラープリンター
事業所向けミドルクラス DTP向けハイクラス
フルカラー複合機
用途 メイン サブ 封筒用
解像度 2400dpi 1200dpi 1200dpi 2400dpi
トナー 変更なし
画質 最高
出力速度
印刷コスト
納期
大きさ
価格帯 450万程度 100万程度 200万程度 600万程度
状況 稼働中
2015年11月16日より
稼働中
2015年02月25日より
稼働中
2014年3月18日より
稼働終了
2014年3月18日まで
備考 レーザープリンタ
画質重視
LEDプリンタ
コスト重視
PostScript3追加
サイドトレイ追加
LEDプリンタ
機能重視
PostScript3追加
サイドトレイ追加
レーザープリンタ
速度重視

裁断について

きりっ子 MC-01

カード類は業界標準となっている専用の小型裁断機(きりっ子MC-01)を使い1枚ずつ加工します。 精度はそれなりに高いものですが0.1mm程度は前後することがあります。 このため、揃えた際に多少のばらつきが出ることがあります。 スリッタは標準のSU-1(センタードブ10m用)、SU-3(短冊用)も導入しています。 以前に所有していたSU-2(センタードブ0mm)は現在は手放しております。

(2019年06月03日追記) この裁断機は面付された用紙を一枚ずつ複数のゴムローラーで搬送し、ゴムでコーティングされたバーでプレスし固定してギロチン刃で裁断する機構です。 搬送方向と平行に、裁断面の少し手前にゴムの跡が残ることがあります。 用紙が厚めでベタの場合に発生しやすい傾向があります。 あらかじめご了承ください。 これは当店では小ロットでも格安で提供するために用意された製法であり、避けられないものですので不良とはみなしません。

フライヤー類は卓上裁断機を使い裁断を行います。 手締め式のため、ガスや油圧に比べ用紙の固定力が劣るため、重ねて裁断した際に、裁ち始めから裁ち終わりに向けて僅かに斜めになります。 また、裁断方向にずれが発生し、用紙の角に圧が加わった跡が付くことがあります。

裁ち落としデザインでは、色の濃い場所を裁断するとトナーが剥がれて仕上がりに影響が出ることがあります。 用紙が厚いほど、顕著になります。

グレーについて

メインプリンター「DC1450GA」の導入により、高品質なグレー印刷が可能になりました。 しかし、オフセット印刷には到底及びません。 グレーのベタに僅かなムラも許容できない場合は、オフセット印刷をご利用ください。

グレーの品質を上げる方法は、カラー印刷であればK以外の色を少し混ぜることでムラを低減できます。 RGBカラーであれば、RGBの何れかを4ポイント程度下げます。 CMYKカラーであれば、CまたはMを5%程度追加します。 全体の色味に合わせて、色の値を調整してください。

RGBカラーデータ出力

入稿データがRGBカラーのデータであれば、RGBカラーの発色を生かした設定で出力を行います。

プロファイル
(色補正)
なし
マッチング
(インテント)
知覚的・階調優先
(パーセプチャル)
黒の出力 グラフィック(パス):K一色で出力(RGB各色同値限定)
イメージ(画像):CMYK全色で出力
トナー総量 シャドー部:1割減

RGBカラーのデータで“イメージ(画像)の黒”はCMYK全トナーを使用して再現します。 通常より多めのトナーが乗るため、トナーがはがれやすくなったり、色の境目に粉が吹いたような印刷にあることがあります。 シャドー部の濃度を下げることでできるだけ回避しますが、完全に抑止できるわけではありません。 “グラフィック(パス)の黒”はRGBの各色値が同じであればKのみで出力します。 イメージとグラフィックの黒では色味が異なりますので、混在させないようにしてください。

お好みの画質を希望される場合は、オプションの画質補正よりご指定いただけます。

濃い色への白抜きは潰れ気味になる傾向があります。 太さをしっかりと持たせてください。

2018年10月25日出力分より、設定が変更になりました。 基本的に発色は変わらず、パスとラスタの色のズレやグラデーションのトーンジャンプが発生しにくくなりました。

色ズレ・色ムラ・色トビについて

メインプリンター「DC1450GA」の導入により、高品質なベタやグラデーションの印刷が可能になりました。 基本的には、仕上がりを気にされる必要はありません。 しかしながら、完璧というわけでもありません。

画質に特化した印刷機ですが、それでも色ズレは発生します。 定期的にキャリブレーションを行っておりますが、淡い色のズレはやはり発生します。 用紙の端~中央~端と微妙な色の変化があります。 なお、オフセット印刷でも、納品ごとに色ズレは多少発生します。

暗い色のベタは色ムラが目立ちます。 特に焦茶色や深緑など、Kが乗るような暗い色ではむらが目立ちます。 これは当機種の仕様ですので、不良とはみなしません。 オフセット印刷の利用をご検討ください。

RGBカラーのデータでは、色がゆっくりと変化する箇所で色トビが発生することがあります。 CMYで色を再現する際に突如として違う色が乗る・濃度が変わることがある為に発生します。 RGBカラーのデータをCMYKに変換することで大幅に抑えることはできますが、全体の色味は落ち着いた感じになります。 CMYKカラーのデータであっても、フィルタや透過の設定によっては、正しい色の値にならず色トビが発生することもあるようです。

黒に近い高濃度のグレー(K95%前後)で構成されたデータは、K100%に潰れます。 画面を暗くして潰れるようなものは再現できません。 しっかりと濃度を下げてください。 この問題は不良とはみなしません。

印刷機変更前後で色味に違いが出ます。 網点が正確に印刷できるようになったので、緑や橙などの中間色では若干明るく見えるものがあります。

納期について

当店の納期とは、営業日を1日とカウントして発送まで何日かかる可能性があるかを表したものです。 製作が完了したものは、納期を待つことなく前倒しで発送を行います。 着日の指定をご希望の場合は備考にて承りますが、余裕をもってご指定下さい。 また、カレンダーでは休日になっていても、発送を行うことがあります。

基準となる枚数より少ない場合は、納期が延びることがあります。 特に記載がないものは100枚となります。 少ない部数でもお安くお届けするためですので、ご理解ください。

当店はアパート一室の6畳という狭い空間に、印刷機・断裁機などの設備や、用紙・封筒などの資材を詰め込んでいます。 用紙は各種類100枚を閾値として仕入は400枚単位のため、最大でも500枚の在庫しか用意がありません。 このため、注文や在庫状況によっては大部数を裁く事が出来ないことがあり、25枚を超える場合は仕入れにかかる2営業日を加えた納期とさせていただいております。 25枚までは単価が安くなりますが、それ以上は単価固定とさせていただきます。 在庫があり製作が完了したものは、前倒しで発送を行います。

納期の延びる部数の計算方法

カード系の印刷物であれば用紙25枚までを短納期、それ以上を中納期とさせていただきます。 おおよそ100枚程度までは短納期にて発送できておりますが、お約束はできませんのでご了承ください。 チラシは変則的ですが、100枚をめどに調整しております。

  • 名刺:1枚20面のため、25枚の500枚までが短納期
  • ポストカード:1枚8面のため、25枚の200枚までは短納期
  • トレカ:1枚16面のため、25枚の400枚までは短納期
  • CDジャケット:1枚6面のため、25枚の150枚までは短納期

単品では短納期でも、注文全ての枚数が越える場合は中納期となることがあります。 事前にご連絡いただければ、資材を事前に仕入れておくなどの在庫調整を行います。

部数/プランについて

価格表よりも多い部数も承ります。 基本的にオフセット印刷の方が安くなりますが、RGBカラーで出力されたい場合にはオンデマンド印刷をご利用ください。

最大部数でご注文の見積もりをご登録いただき、希望の部数をご連絡ください。 価格を設定後に連絡を差し上げますので、それでよろしければ見積もりの通りに注文いただけます。

納期は別途指定いたしますが、可能な限り早期の出荷を行います。 指定日がある場合はお見積もりでご指定いただけますが、余裕がない場合もございますのでお約束はできません。

500部までが短納期、500部からが長納期となっている場合、500部を2点ご注文いただいても1000部の納期としてカウントされます。 設備の処理能力の問題ですので、納期ズレにはご注意ください。

カラープロファイルについて

当店はRGBカラーでも入稿いただけます。 入稿データのカラーモードに応じて出力設定を変更しています。

CMYKカラーの場合は、Japan Color 2001 coatedを使用します。 一般的なCMYKカラーで出力します。

RGBカラーの場合は、sRGBを使用します。 RGBカラー値のまま出力を行いますので、CMYKカラーに変換した際に発生する色褪せはありません。

解像度と網点について

準備中

C5000dでは、パスで構成されたデータの印刷は高精細設定を採用します。 網点は線と点を組み合わせたものになり、C2275と比べると細かな表現も安定した印刷が可能になりました。

画像で構成されたデータの印刷は、高画質設定を採用します。 絵として印刷するのに適した設定です。

※ スキャン画像は準備中です

一般的な名刺など文字が中心になっているデータの場合は、解像度を上げた設定を採用します。 これは、明朝体などにみられる細い線や留め跳ね払いがハッキリ再現されます。 一方、画像では網点が安定せずムラになりやすい傾向があります。 ロゴなど色が濃い場合は目立ちにくいものの、顔写真の肌色など色が薄い場合はムラになるため、網点を点ではなく線で再現するように設定を変更しています。 画像の中に白抜きの文字などがある場合は、解像度を落します。細い線は千切れる恐れがありますので、置かないようにしてください。

撮影風景

以下では、各解像度で出力した際の品質を確認できます。 高解像度スキャナーを保有していないため、ルーペで光学7倍に拡大した像をデジタルカメラで接写しています。 多少ピントがずれておりますが、おおよその状態はご確認いただけます。

  • 中心から外にかけて像が歪み色収差が発生していますが、これはルーペによるもので印刷のものではありません。
  • 全体的にイエローの点が見えますが、カラーレーザ印刷機では強制的に印字されるもので印字不良や用紙のカビなどではありません。
  • 画像はトリミングのみで、色補正は一切加えておりません。
  • 画像をクリックすると1200x1200pxの高解像度画像をご確認いただけます。

600dpi(高画質設定)

人物や風景の写真が中心のデータでは、画質の安定した高画質設定を採用します。 解像度は落ちるものの、画質が安定しムラが軽減されます。 スクリーンは安定した「点」です。

1200dpi(高精細精細設定)

文字が中心のデータでは、文字の細い線も再現されるように解像度を上げた設定を採用します。 細かな模様を再現できる一方、明るい色のベタ塗りではムラになってしまう傾向があります。

1200dpi(高精細階調設定)

高精細精細設定のムラを軽減するために、スクリーンを線に変更します。 近くで見ると線が気になるかもしれませんが、遠めで見たときには綺麗なベタ塗りを再現できます。 一昔前に一般的だった、ブラウン管テレビの走査線をイメージしてください。 K100%では違いが出ませんので、高精細精細設定のものと同一になります。

2400dpiの解像度で細かな表現ができる反面、ムラが目立つことがあります。